As of 24/12/09
【英語】 Grave
現代のような墓石を使ったお墓が建てられ始めたのは江戸時代の元禄年間の頃である。ただ当時は権力者などが中心で一般の人々には縁遠いものでした。一般の人々がお墓を建てられるようになったのは、昭和の初期から戦後高度経済成長で人々が豊かになってからだと言われている。最近ではお墓の代わりに納骨堂や自然葬(散骨、樹木葬、海洋葬)なども見られる。
多くの方がお墓参りの目的はご先祖さまに会いに行くことであり、お墓の前で手を合わせることが先祖供養になると考えられています。先祖供養も間違いではありませんが、第一の目的はお墓に参りすることでご先祖さまを通して私たちが仏教の教えに出会うことです。つまり我々は煩悩の中でしか生きることのできない自分に気づき、我々のいのちが無限の智慧と無限の慈悲をお持ちの阿弥陀仏に生かされている事実に目覚めることです。これにより、阿弥陀仏に帰依し念仏することによって、今生きているいのちに光があてられ、現在のいのちが充実したものとなるのです。
お墓を経営形態で分類すると、大きく次の3つに区分できる。
都道府県や市区町村の自治体が運営する墓地で一般的に大規模霊園が多い。使用料や管理料が安く、宗旨・宗派についての制限がない。
宗教法人が運営するお寺の境内にある墓地。以前は墓地の基本はお寺の境内であり、お墓のイメージとして最も定着している形である。お葬式や法事を行ってくれるお寺が管理運営している墓地なので、親しみやすく安心してお墓を建てることができる。しかし、信仰している宗旨・宗派でないとお墓を建てれない場合もあり、お墓のデザインに制約がある場合もある。
宗教法人や行政以外の民間業者が運営する墓地。宗旨・宗派が自由であり、バリアフリーの霊園や交通のアクセスが良い霊園が多い。
墓には次のような形態がある。
近年までの一般的な形態のお墓。「○○家の墓」や「先祖代々墓」と書いた墓石を一基だけ建て、親から子、子から孫へと家族の遺骨を一つのお墓に埋葬する。お骨を納める度に墓誌か墓碑に法名や戒名を列記し、代々のお骨をあわせてお参りするお墓。
個人専用となっている形態のお墓。
夫婦二人で一基とする形態のお墓。
1人っ子や娘だけの家族の場合、夫婦が親のお墓を建てたり受け継いだりした場合、2つのお墓を管理しなければならなくなる。そのため、1つのお墓に両方の親の遺骨を埋葬するのが両家墓である。
会社や団体に貢献した人のために、それらの会社や団体がつくった墓
寺院が責任をもって永代に渡ってご供養と管理を行なっていく墓地のことで、他の人と同じお墓に納骨されるため合同墓や集合墓とも呼ばれる。永代供養墓は、跡継ぎがいなくなっても永代供養をしてもらうことが可能であり、永代使用料や管理費が比較的安い利点がある。また、宗旨や宗派などの制約が少ないことも特徴である。
世界最長のお墓は、日本にある大仙陵古墳(仁徳天皇陵)である。
【場所】日本 大阪府堺市堺区大仙町
【全長】486メートル
【高さ】35.8メートル
【体積】140万立方メートル
【場所】エジプト
【全長】230メートル
【高さ】146メートル
【体積】260万立方メートル
【場所】中国
【全長】350メートル
【高さ】76メートル
【体積】300万立方メートル
遺骨をお墓の中へ納める従来の方法と異なり、遺骨を直接自然へ返すことを目的とする埋葬方法を自然葬と言う。自然の大きな循環の中に遺骨を返していこうとする葬送方法のことである。
自然葬には古くは土葬があり、最近では散骨や樹木葬、海洋葬、風葬などがある。
「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年5月31日法律第48号)
「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」(昭和23年7月13日厚生省令第24号)」
「墓地経営・管理の指針等について」(平成12年12月6日厚生省生活衛生局長・生衛発第1764号)
「宗教法人法」(昭和26年4月3日法律第126号)
一般のお墓は価格がかなり高額なものとなり、一方では少子化や高齢化、核家族化などでお墓を建ててもそのお墓を引き継いでくれる後継者がいないという問題も生まれている。また仮に引き継いでくれても、転勤などで遠方のためお墓を建ててもお墓詣りなどの管理ができないという問題もある。そのため最近は永代供養墓が注目を集めている。 永代供養墓は、寺院が責任をもって永代に渡ってご供養と管理を行なっていく墓地のことで、他の人と同じお墓に納骨されるため合同墓や集合墓とも呼ばれる。永代供養墓は、跡継ぎがいなくなっても永代供養をしてもらうことが可能であり、永代使用料や管理費が比較的安い利点がある。また、宗旨や宗派などの制約が少ないことも特徴である。